2013年8月12日(月)
今、新潟県新潟市江南区沢見の北方文化博物館にいます。場所は磐越道新津ICの北約3キロです。
今いるのは集古館です。旧伊藤家のお宝が展示されています。
インドの古い資料の展示になりました(写真①)。エジプトに比べると古代インドというといささか馴染みがないかもしれません。
詳しく紹介しましょう。これは「グプタ 仏塔彫刻」です(写真②)。グプタというのは4世紀から6世紀にかけて現在のインドの北半分を領地としていた王朝です。世界史でチャンドラグプタ王という名を覚えませんでしたか。
これは名札がなかったので詳細不明です(写真③)。
これも名札がありませんが、象に乗っています(写真④)。
これは木彫りの婦人像です(写真⑤)。持っているのは弦楽器のように見えるのですが違う
かもしれません。
ガンダーラ美術の解説になりました(写真⑥)。ガンダーラの王国は紀元前6世紀から11世紀まで存続した国であのアレクサンドロス大王も攻め込んだ国です。
インドではなく現在のパキスタン一体に領地がありました。仏教が盛んな国でしたがギリシャの影響も強く受けています。初めて仏像ができた国でもあります。
そのガンダーラの石彫女身像です(写真⑦⑧)。
次はペルシャ古資料です(写真⑨)。ペルシャは現在のイランですが、世界史ではアケメネス朝、ササン朝、チムール朝などと覚えたでしょう。ササン朝まではゾロアスター教、次のアッバース朝からはイスラム教が支配したため、文化も変わっています。
これは「緑釉 銀火鉢」という名が付いているペルシャ陶です(写真⑩)
同じペルシャ陶で「銀火 投下台」という名札が付いていました。どう考えても「灯火台」だと思うのですが(写真⑪)。
これもペルシャ陶で「緑釉 灯火壺」です(写真⑫)。灯火台などに油を差す容器でしょうか、左側で火を点す道具でしょうか。
これもペルシャ陶で「緑釉 銀火深鉢」です(写真⑬)。
こういう解説がありました。アッバース朝は751年に成立、1517年に滅びました。イスラムの国でした(写真⑭)。
アッバース朝ではタイル装飾が始まりました(写真⑮)。
これがそのタイル装飾です(写真⑯~⑱)。
イスラムの古陶はこれで終わりです。次に行きましょう
続く